宮崎と台湾のフードビジネスをつなぐ、学びの場
台湾塾にて台湾料理試食をお手伝いしました。
料理に関しては高雄市からお越しの皆さんや塾関係者の方々の
アドバイスのおかげで楽しく仕上げることができました。
頭でいくらあれこれ考えてもやってみないとわからないこと。
ってありますね。
多くの方のお知恵をかり完成できたことに感謝しています。
みなさん魅力的な方ばかりで、大変刺激を受けました。
今後は自分の立場で何かお役に立てるよう取り組みたいと思います。
メニューは
愛玉子ゼリー
緑豆湯
ドライフルーツ(マンゴー・バナナ・茶梅)
中でも驚いたのが愛玉子ゼリー
愛玉は常緑のつる性植物で、台湾の原生林に生息し無花果のような実がなり
熟すとぱかっとわれて種子がでてきます。
この種子を袋に入れて手で揉んで中の成分をだして
冷蔵庫で2時間ほど冷やすとゼリー状に。
作りながらどんどん固まっていくので不思議な気持ちになりました。
そして、時間が経つと自然に分離する。まるで生きもののようなデザートです。
ゼリー状に固まるのはペクチンの作用。
通常の果物ではペクチンは煮沸しなければゼリー状に固まらないのですが
愛玉子のペクチンは安定していて高濃度であることや水の成分と反応し
常温で活性するそうです。
ツル性で日光のあたるところにどんどん根をのばし、
植物の細胞壁に含まれるペクチンを大量に含んだ植物。
生命力の強さがうかがえます。
台湾では夏に食べられるスイーツ
冬瓜茶のシロップとマンゴーのセットでご紹介しました。
冬瓜茶のシロップは高雄のみなさんからのお土産でいただいたのですが
なんともコクのあるシロップでした。
愛玉は火を使わずに作るスイーツでもあります。
今後教室でご紹介できたらと思います。
台湾は食と健康の基本概念が結びついていて
暑いときは緑豆湯でからだの熱をとったり
御弁当に冷めたものがなかったり。
身体を冷やす食材、温める食材が一般常識で浸透しています。
日本もきっと昔は季節や気候・食材にもっと敏感であったはずですが
便利になりすぎて、日々忙しいなかでは
忘れられつつあるのかなと思います。
暦や食の文化に触れることは健康の基本概念に触れることでもあると思います。
ぜひ取り戻して、現代の新しい暦を作っていけたらいいですね。
台湾の文化や人々の温かさに触れることで
日本について改めて考えることができました。